tarotarotaro勉強の場

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パチンコ

前日から山田と待ち合わせをしていた。一円パチンコ専門店はいつもの通り大盛況だ。そして、明日エヴァンゲリオンの新台が導入される。胸が高まっていた。

 

山田は、朝イチで列の一番目をゲットしたようだ。私はそれに相乗りして2番目に並んだ。期待に胸が高まっていた。エヴァンゲリオンは大好きだ。前作も最高だった。今作はどれ程楽しませてくれるだろうか?

 

店員が自動ドアの向こう側でカタカタとやり、自動ドアを、開けた。私たちは一斉に新台に向かい、携帯をパチンコ台の受け皿に放り込んだ。私は廊下から4番目の台。山田は角台を取った。角台は基本的に店側が出す場所だとされている。

 

待ちに待ったエヴァンゲリオンだ。期待を込めてうち始める。しばらく打ち込んで、山田に当たりがきた。これはやはり期待できる。勝利すれば近くのラーメン屋でラーメンを食べられる。

 

周りにいた客達も続々と当たりを引き始める。熱い。やはり新台導入日は、熱い。そして、この店。何か怪しい。ホルコンなんて否定されているが、怪しげな操作を、しているんじゃないかと疑わざるを得ない状況だ。フィーバーしてきた。

 

私にも当たりがきた。金枠の3ステップからの当たりだ。5連チャンする。高揚感に胸が支配される。快感だ。その後も当たりを重ねる。11連チャンを引いた。ドル箱は12箱の山積みだ。最高だ。胸がときめいた。

 

山田を見る。ドル箱がつまれていない。渋い顔をしている。休憩がてらに話を聞きに行く。最初に出したドル箱は消化してしまったとのことだ。お気の毒。その後は当たりが出ていない。 

 

気づけば、エヴァンゲリオンのシマでドル箱を積んでいないのは山田だけだ。なんとも気の毒な話だ。業を煮やした山田はイライラしながら、台をあとしにた。私はその後も順調にドル箱を積んでいった。最終的には2万の勝ちとなった。幸せだった。山田がそのあとどこに向かったかはわからない。