tarotarotaro勉強の場

ライター修行のためひたすら書きます!

温泉に行く

 最近体調が悪かった。で、久しぶりに外出した。親と田舎の温泉に行ったのだ。

行こうかどうか逡巡していた。体調は悪くない。行けると感じた。階下に降りた。母親に温泉に同行することを伝えた。母親は喜んでいるようだった。

 

父親が講演を終えて帰ってきた。母が父を呼んだ。私も部屋から降りた。車に乗り込んだ。

 

向かう先は車で30分ほどのところにある。結構遠い。父と母にはなじみの場所だ。私が同行するのは久しぶりである。気分転換にちょうどいいと思った。しかし、若干頭が重い。少し不安になる。窓から見える景色は悪くない。田園風景だだ。更地になった田んぼが連なっている。

 

温泉に着く。久しぶりだ。玄関口に飾られてある彫刻を眺める。先生にお前の彫るものは情報が足りないといわれた。この作品を見てみる。確かにたぶんに情報が含まれている気がした。

 

温泉に入る。知らないオッサンが一人いる。何度も見たことのある常連だ。父が風呂桶で浴槽の水をすくった。露天風呂に移動する。私は父と気まずい思いをしたくないので、内風呂に入る。

 

先ほどのオッサンが父が浴槽の隅に置きっぱなしにしておいた。桶を舌打ちしながら足で横にどける。感じの悪い客だ。私の近くに入ってきた。うっとうしい。

 

久しぶりの温泉は気持ちがよかった。くたびれた精神と体が癒されていく。来てよかった。オッサンが出ていく。邪魔くさかったのでちょうど良かった。

 

15分ほどで出る。坊主頭だが、ドライヤーを使う。着替える。付設してある畳の部屋で横になる。最近はくたびれすぎだ。いろいろなことが起こる。私の脳はオーバーフロウ気味だ。思考をストップさせる。

父が風呂から上がってくる。私に行くぞ、と声をかける。部屋をでる。温泉宿を後にする。

 

 

昼飯に釜めしやに向かった。母が予約しておいた。ここの釜めしも久しぶりだ。旨い。大好きだ。鮎の塩焼きも注文した。前から他の客がうまそうに食べるので気になっていた。

 

釜めしがくる。五目釜めしだ。旨い。アサリの風味が効いている。味噌汁がうまい。塩気のあるものが体にしみた。疲れている。鮎の塩焼きが来る。食べる。旨い。内臓がうまい。臭みがない。苦味が最高だ。全部食べる。骨をガリガリと食べた。

 

久しぶりに遠出した。父と母は自分に気を使ってくれている。ありがたいことだ。良かったが、心のどこかでむなしさも感じる。あの風景を見ると荒涼としが気分にさせられる。まあ、一歩前進したから良しとするか。