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コミュニティ

コミュニティという言葉には様々な意味がある。そうあるべきという理想を含んだ意味でのコミュニティという意味もあれば、地域的でそこに人間関係があるという意味でのコミュニティという言葉もある。

 

アメリカの社会学者リースは、込み入っていてコミュニティという意味が多数あったことから、それについて研究した。彼女の出した結論では、コミュニティとは、地域的、空間的に規定されたものであり、そして、そこに人間関係の結束の束があるものだとしている。

 

地域社会学を扱う上で欠かせないのが都市の研究だ。都市には人が密集する。ジンメルは、パリに注目した。そして、そこに14番目の客人という商売をしている人間に注目した。

 

14番目の客人とは、パリの晩餐会で13人の晩餐会にならないために、必要な場合呼び出される客人のことである。この客人はその為だけに、待機して金を得ている。13人の晩餐会は最後の晩餐会と被るため、不吉とされていたからだ。

 

こうした、奇妙な職業が成り立つのはパリという人口が多い地域てしか成り立たないとジンメルは考えた。一晩に無数の晩餐会が開かれなければこうした職業はなりたたない。ジンメルが都市を研究する価値があるとしたのはこうしたことのためだ。

 

日本では、1970年頃から都市化が始まった。村落は解体され、都市部に人口が集中するようになった。そこで政府はコミュニティに関する提言をまとめた。そして、全国各地の市町村のコミュニティセンター、町の集会所が作られた。これは、共同体の解体による、人間関係の気迫さを補おうという考えから生まれている。