ハゲについて
頭がはげてきた。怖い。だから、丸坊主にした。
俺のハゲへの恐怖心は小学生の頃から始まる。母方の祖父がツルッパゲだったのだ。
私は祖父にそっくりだったため、家族にそのことを揶揄された。恥ずかしかったし、mittもないと思っていた。
そして、確かに額が広かった。そのことも同級生からからかわれたりした。怖かったし、恥ずかしかった。中学の時はハゲないように本を読みあさり、知識を得た。その結果、将来ハゲるということがわかった。
そして、時はたち30代。確かにハゲてきた。しかし、当初自分が想定した以上ではない。まだ、坊主頭といって良いほどだ。これは快挙だ。当時の自分に安心しろ、と言ってやりたい。
それにもまして、時たつにつれ、年をとるにつれハゲに対する恐怖心も若干薄くなってきた。やはりジジイになればどうしたってハゲルんだから。年相応でいいんじゃないかと。
思えば、ハゲへの恐怖心は周囲と違うというとこらから来ている。小学生の頃は、見た目が人と違うとイジメの対象になったりした。
時がたち同級生もハゲ始めている。ならば怖くない。いや、怖いがなんとかなる。いざとなればスキンヘッドがある。頭の形は悪くない。意外といけるかもしれない。修行僧みたいだが。