目撃日本を、見た。阪神淡路大震災の特集。若手の神戸新聞の記者が出ている。
彼女は遺族への取材を繰り返す。記事を書いてもデスクに突き返される。悩んでいる。
そんななかでの遺族への取材。この男性は息子を失った。あと10センチずれていたら息子は助かっていたと後悔を滲ませる。
女の記者は葛藤する。どこまで書いて良いか。その時遺族は言う。悲劇のヒーローみたいな書き方はしないでもらいたいと。
この言葉が彼女の胸にひっかかる。この言葉の意味を知りたくてもう一度男性のもとを訪れる。
残された遺族の苦しみがよくわかる番組だった。悲劇を伝えていくのも生き残ったものの使命か。