死
年を食った。手がぱさついて、ペットポトルの蓋を開けるのに苦労する。手袋が必要になる。
爪もおかしい。水分がない。しょっちゅうひび割れする。こんなことは若い頃はなかった。
さらには、はげてくる。まあ、なんとか食い止めているが、それでも昔に比べたら額が後退した。悔しい。
年を食うとろくなことごないか。
しかも、気力も沸かない。なにやら、やる気が出ない。朝起きると無気力で悲しくなる。
そして、甘いものもあまり食いたくなくなった。昔は大好きだった。これは明らかな変化だ。どうしようもない。虚しさを感じる。
極めつけは、お気に入りの河川敷を散歩しているときに感じる、ドラマなんかでよくみる、後何回この景色を見ることができるんだろう、というあの気持ちだ。
もはや、人生の店じまいに入りかかっている。できれば、受けた恩を返して死にたい。