ニート
隆はニートだった。深夜は眠れない。今日も近所のコンビニに立ち読みにいく。暇すぎる。
「いらっしゃいませえ」
愛想の良い店員が迎えてくれる。ここのコンビニは最高だ。あそこのコンビニより店員がよく教育されている。
隆はいつものように立ち読みをした。その時だった。自動ドアが開いた。また、アイツか。汚いなりをした引きこもりみたいなヤツが隆と同じように立ち読みをし始めた。
「ぶつぶつぶつ」
何か言っている。キモい。店員は俺もこいつと同じ目でみているのだろうか?隣のやつがおかしい。よく見ると床が濡れ始めている。ビックリした。こいつ、漏らしてやがる。
「お客様。申し訳ありませんが店を出てもらえますか?」
店員が怒っている。当たり前だ。
「ほぎゃらぐあてまら」
引きこもりが俺に何故か襲いかかってきた。ヤバい。なんて力だ。首をブンブンやらされる。店員が引き離そうとしてくれた。
「お客様
!」
他の客が入ってきた。屈強そうなオッサン二人組だ。こちらに気づいて引きこもりを引き離してくれた。引きこもりは泣いていた。
「災難だったな。坊主」
俺を助けてくれたオッサン二人組は笑っていた。引きこもりは脱糞した。