コンビニ
地方の小さな都市に小さなコンビニがあった。そこにはニートでメガネをかけた山田という店員が勤務していた。山田は、ほとんど引きこもりでコンビニで働いているとき以外は、家でゲームばかりしていた。
ある日だった。山田が働いていると髪を銀色に染めた女子高生が現れた。女子高生は山田を一目でニートと見抜いた。
「あんた、バカぁ?」
山田は手がもたもたした。
「す、すいません」
女子高生はせせら笑って、山田の前を後にして立ち読みを始めた。
山田の前にまたしても客が現れた。60代のおばさんだった。山田が女子高生にバカにされたのを不憫に思ったのだ。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
山田は人見知りなのでこれ以上おばさんと会話したくなかった。目をそらし会話を打ち切った。おばさんも仕方なくその場を後にした。
この店には店長がいた。50代くらいの冴えないオッサンだった。身の丈を知らない世を拗ねたような態度でコンビニを経営していた。
立ち読みをしている女子高生を見つけた。興奮した。店長は女子高生が大好きだった。注意をするふりをして声をかけてみた。
「ちょっと、立ち読みはご遠慮ねがいますか?」
「うるせえ」
店長はビビってなにもいえなくなってしまった。女子高生は立ち読みをゆうゆうと続けた。
山田の前にまたしても客が現れた。初老の紳士だった。紳士は言った。
「若いのに大変だねえ」
「そ、そんなことはありません」
初老の紳士はニコニコしてその場を後にした。
その時だった。コンビニの駐車場で犬が鳴く声がした。山田は犬が嫌いだった。すぐに駐車場にいくと、犬と闘い始めた。手を地面につけて威嚇のポーズをとった。犬も負けじと唸った。山田はキンタマを噛みつかれあえなく敗北を喫した。山田は勤務に戻った。
女子高生は立ち読みに飽き飽きし始めた。店を出ようとしたところ、さきほどの初老の紳士を見つけた。二人は目があった。ビビッときた。山田の前で二人は服を脱ぎ始めた。初老の紳士は女子高生のおっばいに吸い付いた。女子高生はあえぎ声をあげた。そして、ふたりはその場で性交を始めた。そんな様子を見ていた山田は泣き出してしまった。